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FEATURE

日本の ”手しごと” 文化

こんばんは!
気づけば10月、今年もあと3ヶ月です。
年々1年の速さがスピードアップしているような….. 笑

 

まだ残暑の残る9月に、Antiquitésの服作りでお世話になっている 宝島染工さんで、
藍染の体験と、オランダ×九州 INDIGO Project の様子を見学させていただきました!
宝島染工さんは、藍染をはじめ 植物の葉や花、幹、根、皮、果実、泥や墨、お茶、
珈琲、全て天然染料を使っての手染めを行なっている染工場です。

 
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福岡県の大木町、自然や田んぼに囲まれたのどかな環境にある宝島染工さん。
ichi / ichiAntiquités のデザイナー福田ファミリーといっしょに行きました。
到着したとたん 子どもたちは田んぼのカエルと、宝島染工さん看板犬の
ノンちゃんに大興奮でした!

 

そんな何でも興味深々の小学生も、藍染の工場に入って、宝島染工の千春さんに
丁寧に藍染の手法を教えてもらいながらいっしょに染めはじめると。。。

 
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真剣な眼差しと手中力で黙々と染めていました。最初はしてたゴム手袋も取って
素手で染めていて藍の温かさ、香りを身体で感じていました。
染め終わったら、手も爪も真っ青…..とても楽しそうでした 🙂  


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そして 工場内で行われていた、オランダ × 九州 INDIGO Project!
千春さんがオランダから来られた 作家さんやテキスタイルデザイナーやファッション
デザイナー、様々なものを製作するアーティストに日本の藍染の手法と文化を伝える
プロジェクトです。みんなそれぞれの作品、作品のパーツを黙々と染めていました。
とてもフレンドリーで、彼女たちの作品やコレクションを見せてくれたり、
アムステルダムでの活動のことを話してくれたりと、とても楽しい時間でした。

 
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彼女たちが、九州で染めたものが最終的にどんな形になるのか…..
11月に長崎の出島にて開催される展示会で発表されるとのことです!
日本の藍染の文化が、人の手によって世界に伝わり表現されていく。

 

自分は何もできないけど、藍染の美しさに感動されて一生懸命作られている
彼女たちを見て話して、何だか日本人として
とても嬉しかったです。


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子どもも大人も夢中になる藍染。みなさんに混じって手袋をせずに藍に触れて、
藍を香って、染めることを体験させていただきました。
染める回数で藍のブルーの濃淡をつけたり、板締めや絞りで柄を付けたり、
たくさんの技法や技術があること。全て手しごとです。
実際に体験して勉強することで、藍に親しみを感じ、もっと好きになりました。
そして すっかりみんな、藍色ブルーのノンちゃんの虜に…. ?
千春さん、貴重なお時間ありがとうございました!!

 
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染めさせていただいた、みんなの私物。美しい藍色に生まれ変わリました。
私も古着や、シミがついてしまった Antiquités のシャツ、リネンの生地など….
こうやって並べてみると、1枚1枚それぞれブルーの濃淡があって綺麗です。
ネイビーやブルーは、大好きな色ですが、藍のブルーは特別です。
ブルーの中に深みと明るさがあります。そして着て洗って色落ちしていくのも魅力。

 

Antiquités FW16 / 秋冬コレクションにも宝島染工さんで染めていただいた 藍染、
墨染 のシャツやワンピース、コート、カットソー….etc があります 🙂  
秋冬コーディネートのアクセントになるとってもかっこいい色です!
次回の FEATURE でご紹介しますね。お楽しみに!

 
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02 OCT 2016  Yuki Honda