ichi

FEATURE

Natural Hand Dye FW17

みなさん、こんばんは。
日に日に秋めくなか、台風通過中の日本……無事に通過するのを祈るばかりです。

 

夏がとても暑かったせいか涼しい秋が過ごしやすく感じますね。
軽いジャケットやコート、、、気持ち的には、ニットまで手が届いてコーデの
イメージが膨らむ9月です。

 

今回は、すっかり Antiquités のおなじみにカラーになった 福岡の宝島染工さんに
よる天然染料に手染めの服をご紹介します。

 

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この秋のカラーは、藍染のインディゴブルー / 泥染のブラウン / ヤマモモ染のカーキ
墨染ペイントのアッシュペイントです。
毎シーズンで続けている、藍と泥も染める回数による濃淡、染める素材感や生地の
厚さや色で、シーズンごとに色も変わってくるのも毎回楽しみです。
今回は白に近い生地を染めたため、より藍の深みと明るさがよくわかるブルー、
と同じように深みだけでない泥のブラウンがとても綺麗に発色しています。

 

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こちらは今季の新しいカラー ヤマモモ染のワークコートに墨ペイントのワンピース。
ヤマモモを原料に染められたカーキがかったベージュはミリタリーテントのような….
中に着る服のカラーで印象も変わるかっこいい色です。
職人さんによる墨のハンドペイントは、1枚1枚 柄や表情が違って同じものがない、
自分だけの1枚です。シックな墨ペイントはコーディネートにプラスすると、
いつもと違ったカラーコーデに 🙂

Antiquités で天然染のコレクションが始まって、私もコーディネートを考えて、
実際に洗って着て洗って着て、、、何シーズンか着続けているとカラーコーデの幅が
とても広がりました!インナーに着たり合わせるカラーや素材で、印象が変わって
シーズン通して新鮮です。


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f29-07.jpgのサムネール画像

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草木染めどうしのカラーコーデはもちろん、インナーに着るアイテムのカラーでも
天然染めのカラーの映え方や見え方も変わってきます。
またインナーにTシャツを着るのかシャツを着るのかニットを着るのか、、、、
合わせる素材やアイテムでも 🙂 
今季のコートは、しっかりしたコットンリネン素材でインナーにニットも着れるラフな
サイズ感。洗って着てクタクタに、ヴィンテージのワークコートのような雰囲気になって
いきます。天然染料 / 手染め の服なので、色落ちやお取り扱いに注意いただく点も
ありますが、その分 愛着ある自分らしいカラーが楽しめます。

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自由なカラーコーデと同時に、ぜひ色落ち・変化していく色も楽しんでください。
↓ 写真は、私が去年の秋から着ている藍染のモッズコートです。
洗って着て…..をくりかえし、1年。秋冬だけでなく春先も着ていました。
 

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↑ 写真の2枚のうち、下が今季の藍染モッズで上のが私の着込んだ去年のもの。
こちらは色落ちだけでない色の違いがあります。去年のモッズは染める前の元々の
生地の色がベージュでした。今年は生成。なので、去年の藍の色の出方も少し
グリーンがかったような青。ディテールやボタンもデザイナーのアイディアで
少しずつ変わっています 🙂

でも、私のモッズもだいぶ色落ちしていい味出てきました!
もうインナーに淡いカラーを着ても色移りはほとんどしません。
今季の藍と去年の藍のブルーを重ねたグラデーションコーデもおもしろいです。
今回の藍 / 泥 / ヤマモモ / 墨ペイントもどんな風に色が変わって発色していくのか
とても楽しみです。
また、こちらで自分の着続けている服の変化や発見などもご紹介していきますね。


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17th September 2017  Yuki Honda